わが国は世界でも類をみない速さで高齢社会を迎えている。人は老いて死ぬことが避けられない以上、高齢社会の到来は高齢者の死の増加を意味する。一致した
意見はないものの、癌患者の場合は、6ヶ月以内に死亡すると認められた時点から終末期と言われることが多い。一方、高齢者は老衰という避けられない自然経
過をたどるうえ、心不全・脳梗塞後遺症など様々な慢性病を抱えていることが多く、その死にゆく過程は実にさまざまである。 戦後、わが国では、核家族化に伴う家族介護力の低下や医療の高度化などにより、病院で死を迎える国民が増加してきた。しかし、近年、住み慣れた自宅や施 設で人生の最後(終末期)を迎えたいと希望する高齢者が増加している。しかし、これまで高齢者の終末期ケアの実態はほとんど調査されていないため、どこで 最後を迎えるのがよいかといった議論を行なうことができなかった。 名古屋大学老年科では、高齢者専門病院・ホスピス・大学病院などの病院、介護老人保健施設、認知症高齢者グループホーム、などにおける終末期ケアの実態 調査を実施してきた。その結果、人生の最後を過ごす場所により、受けられるケアの特徴に違いが見られるこがわかってきている。 本講演は、市民の皆様に、高齢期における終末期に関して議論を行なう際の基礎資料を提供することを目的としている。 参加者;会員121名 非会員128名 合計249名 |
![]() プロジェクター担当;日比野 嘉雄 会場設営;能祖 優、杉本敏弘 質疑応答マイク担当;能祖 優、高田昌治 アンケートまとめ役、受付責任者;宮田富治 会計;山下由紀子 受付;宮田富治、能祖 優、山下由紀子、高田昌治、 山口昭雄(代理 永栄カツ子)、杉本敏弘、安藤節夫 飾り花(演壇);河井仙子(無償協力) 広報活動;奥村 忠 副理事長 写真撮影;山口昭雄 (敬称略) その他に ご協力いただいた皆さん ありがとうございました。 |