理事長 能祖 優

尾北シニアネットの歩みと今後について
◆創立から現在までの歩み

われわれの尾北シニアネットは、平成20023月に任意団体として設立されました。シニアが情報技術能力を身につけ、情報技術を通して中高年の生き甲斐づくり、仲間づくりを推進するため、コミュニケーションの場や学習教育環境などのプラットホームを提供することを目指しております。

また、シニアの持つ能力を社会に還元すること、子供の健全な育成、諸市民活動への参加など、シニアが生き生きとした人間性豊かな生活を営める社会の創造に寄与する事を目的としています。

任意団体としてのスタート当初から前記趣旨に則り、パソコン教室、オフ会の立ち上げ、デジカメ同好会設立、展示会の開催、大忘年会の開催など非常に活発な活動を行いました。そして1年後の平成20033月にNPOの法人格を取得、5月にNPO法人尾北シニアネットとしての設立総会を開催いたしました。

 以来今日まで設立から9年目を迎えております。この間、江南市の本町商店街振興事業の一環として「ふれあいプラザ」を開設、我々の集いの場として使用させていただきました。その後、会員のご厚意によりビルの一室をお借りし、現在の「bsプラザ」を開設いたしました。名実ともに我々の事務所として、また集いの場としてなくてはならない施設となっております。

◆今後の方向について

 9年目を迎えた今、実は大きな岐路に立っています。と申しますのは運営スタッフの不足により今後の運営見通しが立たない事です。会員の高齢化、人材の補給不足等が重なり、役員(理事)のなり手がいません。設立時から運営スタッフはすべて手弁当のボランティアでやっております。それが役員不足の原因ではありませんが、本人の体調問題、家族の事情など複数年役員を続けられな理由が重なっております。

 会員のアンケートによりますと90%以上の方が「シニアネットは役立っている」と答えています。ますます高齢化社会が進む中、ややもすると孤独になりがちな中で、パソコンを道具にして会員同士がコミュニケーションを図れる事は、“活き活きした老後”に大変有効な手段だと思います。

 そのような意味合いからも何とか現在の活動を維持、発展させなければならないと考えております。その具体的方法として「任意団体化」を選択したいと思います。現在のNPO法人は、さまざまな恩典(主に税制面)もありますが、それだけに監督官庁による“縛り”も沢山あります。

高齢者団体には、馴染めない部分が多くなってきました。外向けに営業を行うのが目的ではなく、会員の生きがいづくりの活動には任意団体が維持しやすい、との結論に達しました。

 このため、23年度中に任意団体への移行準備を進め、平成244月から「新生尾北シニアネット」をスタートさせたいと思っています。また、これと並行してNPO法人尾北シニアネットを解散。清算しなければなりません。こちらも243月ごろに臨時総会を開催し、会員皆さんの賛同を得なければなりません。どうかその節には、文字どおり「発展的解散」の主旨をご理解いただき、手続きにご協力賜わりますようお願い申し上げます。